建築家も、市民も、19世紀以前の都市の作法を忘却してしまいました。
もっとも、20世紀も終わりの押し詰まった時期に、社会も経済もまったく条件の異なるそのような19世紀都市の論理に立ち返るべきであったかどうかは、根本的に疑問の残るところです。
しかし、1980年代という.ハブル経済を背景にした未曾有の都市の時代は、短兵急な形で都市の豊かさの回復を市民に提示しようとして・・・
取りあえず、モダニズムという20世紀都市の発想を排して、19世紀以前の都市の表層の表現に回帰する意志を持っていました。
その狙いに建築家たちが、半分は応えて、我田引水したがために半分は応えられなかったのは、ここまで見てきたとおりです。
建築家の「個」だけが粒だって見えたのが、1980年代であったとするなら・・・
運動としての「IBA」は、都市居住の試みという本来の目的からずれたところへ行ってしまったのかも知れません。