出現しつつある秩序において、国連は世界的課題に対し、これまでよりずっと大きな役割を果たすようになるでしょう。
とりわけ平和維持に関しては、その役割は当初期待されたものにますます近づくと思われます。
こうした能力を発揮してみせたのが、1990年にイラクがクウェートに侵攻した際に、指導的かつ積極的な役割を果たしたことです。
またカンボジアをめぐる90年の国連和平会談でも、大きな役割を果たしました。
もし国連が当初期待された平和維持の役割をしっかりと果たすことができるなら、軍縮をさらに推し進め、その資源を環境の保全に振り向けられるにちがいありません。
もう一つ国連の役割が大きくなっていることを示すものとしては、成層圏のオゾン層破壊を食い止めるために結ばれた、フロン・ガスの早期廃絶をめざす1990年6月の国際協定があげられます。
およそ93か国ほどが合意し、90年代末までにフロン・ガスの製造を中止するというもので、98年までに50パーセントの削減を決めた87年のモントリオール議定書よりも前進しています。
こうした進展が見られたのは、第三世界がフロン代替品を獲得するための技術援助として、3年間にわたって2億4000万ドルを供与する国際基金が設けられたからです。