冷戦後の世界秩序はまだ予断を許しません。
しかし、その性格は大まかになら見きわめがつきます。
人類の条件を長期にわたって改善していけるかどうかは、国家経済政策や国際開発計画の目標を、成長から環境持続性に切り換えることができるかどうかにかかっています。
政治的な影響力は、軍事力よりも、むしろ環境や経済の面での指導性によるところが大きくなるでしょう。
また、新しい秩序においては、東西間の政治的対立に代わって南北間の経済的対立が浮上するでしょう。
解決されるべき南北間の問題の中には、第三世界の債務削減、北の工業国の市場を開放するという問題・・・
さらには豊かな国と貧しい国とのあいだで環境保護のコストをどう配分するかといった問題が含まれています。